シンガポール 駐在帯同日記 Since 2019

仕事から離れ、乳幼児と猫と来星。帰るまでにいっぱい色んな経験して成長するのさ。記録が誰かのために少しでも役に立ちますよう!

犯人はお前だ!ヘイズとウィスキー。

今日も外がヘイズで白いですね。。。シンガポールでこんなに酷いのは3年ぶりだそうで。

ニュースやらウェブやらではインドネシアが悪いだのマレーシアも悪いだの騒がしいですね。確かにヘイズは人為的な公害なので、原因となる人間の行動が止まればヘイズも収まるのでしょうが意外にもその行動が引き起こされる背景は奥深く、政治やビジネスなども絡んで一筋縄では解決しなさそうです。それらの詳細についてはあちらこちらに情報がいっぱい転がっているのでここでは割愛して…

 

今日は私の大好きな分野である科学の世界からこのヘイズを見てみたいと思います。

 

2018年秋に発行されたシンガポールマサチューセッツ工科大学アライアンス関係者の論文によると、シンガポールを覆うほとんどのヘイズ(ほぼ9割)がインドネシアのピート(泥炭*)由来であるそうです。つまり、主な原因が森林火災由来でもなければ廃棄物処理由来でもないということです。

*泥炭は言わば化石燃料バイオ燃料でもある)で大昔からの植物やら動物やらの腐敗物が堆積してできたものです。そしてインドネシアという国は泥炭の層の上にあるのです。

 

ナゼそんなことが判るかというと、ヘイズに含まれている炭素の年齢が測定できるからです。(放射性炭素年代測定といいます)その年齢がなんと1000から3000歳ということで、明らかに森の木でもなければ廃棄物でもありませんね。「犯人はピート、お前だ!」となるわけです。そんなに年とってるのはピートくらいです。追記:ピートがそのまま飛んでくる訳ではありません。ピートは燃料同然なので非常に燃焼しやすく、人為的な理由により燃焼し、それが煙となって風にのってシンガポール に届くのです。

 

ところで、このピート、ウィスキーには重要な風味になるようで。原料の麦芽を乾燥させる際にその土地のピートを燃料に使うそうです。それがウィスキーのスモーキーな風味につながるんですって。所変わればピートもずいぶんイメージが変わりますよね!

 

インドネシアもピートを有効活用できないかしら。せっかく豊富にあるのにもったいない。